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57.パヴェーゼ 丘の上の悪魔

「丘の上の悪魔」(1949)は、晶文社版、パヴェーゼ全集の一冊。
物語の舞台は北イタリア、トリーノとその郊外の丘陵地帯、季節は夏、登場するのは三人の青年とその友人たち、この長編はそこで繰り広げられた青春の書である。恋愛譚でもあり、学生らしい論争の書でもある。

日がまだ高くならぬうちに、郵便配達夫のように自転車のベルを鳴らしながら、オレステがやってきた。二つ橋へ買い物に出掛けたピノッタとつれだって彼はやってきた。驚いたことに本物の郵便物を、ぼくら宛の葉書を、彼は運んできた。するとガブリエッラが窓から彼に向って叫んだ。『あなたが毎日ここへ来て下さるためなら、あたし、お友だちみんなに手紙をくれるように頼むわ』(中略)
こうしてオレステもそのままグレッポで生活するようになった。ときどき自転車で逃げ出してはまた戻ってきた。丘は八月の太陽に焦げつきそうだった。
(河島英昭 訳)


この長編では「自転車」よりも「丘」がキーワードになる。「丘」が、何を象徴し、なにを暗示しているのか? 訳者に依れば、登場する三つの丘は、それぞれ青春と労働と信仰の象徴であるというのだが。猛暑に痛めつけられた頭ではようく理解できない。仕方がないから再読しよう、と思ってもう「ン十年」が経つ。その間に、この晶文社の全集も刊行が途絶えることになった。時間はいつも儚いものである。

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