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474. ジャネット・ウィンターソン さくらんぼの性は (フルーツ小説百選)

SexingTheCherry.jpg

ジャネット・ウィンターソンにとって、"フルーツ"とは何なのだろうか?
デビュー作が、「オレンジだけが果物じゃない」(1985)、
そしてこの作品が「さくらんぼの性は」(1989)、
一貫してフルーツが小説の重要なテーマになっているかのように見える。

その言葉の都に、野イチゴの香りがどこよりも高く香る一軒の家があった。これから話すのはその家のことだ。野イチゴのつるは石で囲った花壇から延び、素焼きの鉢や塗のはげた鉄の柵にびっしりと絡みつき、中庭の大きな敷石をびっしりと埋め尽くしていた。だから、その家の門の扉を開けた者は、目の前いっぱいに緑色の波がうねっているのを見ることになる。葉陰のそこかしこに小さな赤い実が散りばめられ、あるものは誰かが置き忘れたルビーのように蜘蛛の巣にからめとられていた。細い小径をつたってたどりつく樫の扉を開けると、四角い玄関の間があり、さらにそこから奥へ通じる扉がいくつかあった。玄関の間には鎧かぶとが四組と、刺のついた棍棒が飾ってあった。
(岸本佐知子訳)



aac.jpg


さらに、文中には、上の画像のように、章が変わるごとに果物のマーク(パイナップルやバナナや・・)が付けられていて、改めて"フルーツ"が重要なメタファーになっているのだと、仄めかされる。
それなのに、物語を読みこんでいくと、(ああ、なんと!) "フルーツ"はそれほど活躍しないのである。
いったい、ジャネット・ウィンターソンにとって、"フルーツ"とは何なのだろうか?



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