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496. G・ガルシア=マルケス 落葉 (フルーツ小説百選)

García Márquez


「落葉」(1955)は、ガルシア=マルケスの第一長編。
”マコンドもの”の記念すべき出発点に位置する作品でもある。

突然、バナナ会社が落葉の屑に付き纏われてやって来たのだ。まるで、旋風が街の真中に根を下したようだった。それはよその町の屑同然の人や物、次第に遠い過去へと押し流されて嘘であったことのように思われてくる内乱の爪痕を巻き込んで、渦巻いている落葉の疾風だった。旋風は冷酷無情だった。大衆の猥雑な臭い、皮膚の表面に滲み出た分泌物の臭い、ひそかな死の臭いで、あらゆるものを汚しつくしていた。一年も経たないうちに、それは、以前、頻繁に発生した大災害の時の瓦礫を町じゅうにぶちまけ、街路に雑多な積荷のがらくたを撒き散らしてしまった。がらくたは気紛れで突飛な嵐のリズムに乗せられ、慌しく仕分けされた末に、一端は川、一端は死者の囲い場に通じる一筋の狭い通りにすぎなかったものを、よその町の残り屑からなる異質で錯綜した町にと変えてしまったのである。
(高見英一訳)


アメリカ資本を中心としたバナナ会社の進出によって繁栄と享楽の時代を迎えたマコンドは、そのバナナ会社の撤退とともに衰退の道を歩み始める。「落葉」は、1903年から1928年にかけてのマコンドの歴史を描いた作品である。
20代の作家によって書かれたこの作品は、しかしまったく若書きというようなものではなく、やがて「百年の孤独」という作品に結実して行くことになる恐ろしいほど孤独な想像力がいっぱいに詰まっている。




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