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61.マルセル・エイメ 七里のブーツ

「七里のブーツ」は、短編集『壁抜け男』(1943)に収録の一篇。
とある骨董屋の店先で見つけた「一跳びで七里を飛び越えるという魔法のブーツ」をめぐる物語である。エイメらしい奇抜な展開が繰り広げられるかと思いきや、とびきり美しい結末が待っていた。

外側から判断できるかぎりでは、骨董屋は非常に小柄な老人で、すべすべした丸顔には、皺もなければ、起伏もなかった。高いハードカラーをつけ、上着のボタンをきっちりとかけ、半ズボンをはき、やせこけた脚には競輪選手用のストッキングをぴったりとはいている。店内には老人が一人きりなのにもかかわらず、ときどき鋭い、いらただしげな声音が聞こえた。老人は極度の興奮状態で床の上を大股で歩きまわったり、ぴょんと跳びはねたりすることがあったが、たいていの場合裸電球の下で剥製の鳥と向かい合って座っている。
(長島良三訳)


骨董屋の主がこんな怪しい老人だとしたら、果たして我々は、そこに秘密のアイテムを求めに行くだろうか?!もちろん競輪選手用のストッキングだけはいちど穿いてみたいと思っているのであるが。

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