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814. ジャック・フィニイ 独房ファンタジア (画家小説百選)

フィニイ


「独房ファンタジア」は、フィニイの第二短篇集『ゲイルズバーグの春を愛す』(1962)に所収。
邦訳のハヤカワ文庫版では、内田善美の描いた表紙絵が美しい。



014.jpg


さて、獄中の彼は、独房の壁に何の絵を描こうというのか?
この短篇の読みどころは、その点に尽きる。

その木曜日、典獄のデスクの上には、死刑囚監房から三通の請願書がとどいていた。典獄は、朝の郵便に目をとおすよりも先に、それを取りあげた。 (中略)
三通目の請願書はスペイン語で書かれていたが、これは強盗を働いて中国人の食料品店主を殺した罪に問われた、若いメキシコ人のよこしたものだった。 (中略) 彼は死刑囚監房からの三通の請願書の最後の一通を読みはじめた。
それは、油絵具、画筆、パレット、木炭その他の画を描く道具がほしいという請願だった。
(福島正実訳)


この作品は、フィニイが得意とする時間旅行ものでも、次元転移譚でもないが、その分、ずっと幻想的な物語に仕上げられている。ロマンティックでさえあるかもしれない。そう思うのである。




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