825. トーベ・ヤンソン ムーミンパパ海へ行く (画家小説百選)

○CIMG6188


「ムーミンパパ海へ行く」(1965)は、同シリーズの小説の第8篇。
タイトルとは異なり、この巻でもっとも印象的なのはムーミンママの姿だと思う。

朝食のあとで、ムーミンママはひとりになると、だまってテーブルのそばにすわって、まどわくにはやしたすいかずらをながめていました。えんぴつはほとんどつかいはたして、のこっていませんでした。のこっているみじかいぶんは、ムーミンパパがカレンダーに×じるしをつけたり、ノートに書きこむためにいるのでした。
ムーミンママはきゅうにたちあがって、物置へあがっていきました。おりてきたときには、茶・青・みどりの染め粉を三ふくろと、ペンキを一かんと、小さなすみと、古ぼけた絵筆を二本もってきました。
それから、ムーミンママは、かべいっぱいに花をかきはじめました。思いきって大きな花でした。筆は大きいし、ペンキがかべ土によくしみこんで、くっきりとすきとおって見えました。
(小野寺百合子訳)



あんなに楽しい家族のなかにいても、ふと絵を描きたくなるときがあるというはなしである。




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