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65. B・フィッシュマン 自転車で月へ行った男

「自転車で月へ行った男」(1979)、ハヤカワ文庫「FT」の一冊。
タイトルに誘われて読んでみたのだが。なにやらエスエフ的なスラプスティック小説をイメージして読んでみたのだが。ダグラス・アダムスとか、ルディ・ラッカーとかR・A・ラファティだとかの調子を期待して読んでみたのだが。

自転車に乗っているあいだ---昔なじみの世界の探検は新しい世界の発見だ---は、ステファンは寂しさや、白いグレート・ピレネー犬を失った哀しみを忘れた。いったんサドルにまたがると、異次元に入りこみ、人格が変わり、舞台に立った役者さながらだ。発見したもろもろのことは、すべて他人から、音と色彩にどっぷりつかった人人から、得ているようなものだ。しかし、アパートに帰り、十段変速の自転車を降りると、ステファンは思い出してしまう。白い大きな犬もドロシーもいないばかりか、自分の生活には色どりが欠けていることを。ステファンは寒く、アパートも寒く、世界中が寒い。仕事は、まるで夢の中の出来事のように、のろのろと片づけた。自転車に乗っているときだけ、ステファンは満足することができた。
(山田順子 訳)


予想は全く外れた。
どんな小説かというと、訳者あとがきの言葉を借りれば、『「かもめのジョナサン」や「星の王子様」を彷彿させるような甘くせつなく哲学的なファンタジー』なのでありました。それを踏まえて読めば、この店の砂糖は甘すぎるだとか、八百屋でなぜ魚を売らないとかいった不満を漏らさずにすむ。いやいやそれなりに面白い小説なので念の為。

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