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838. ウディ・アレン もし印象派画家が歯科医であったなら (画家小説百選)

Without Feathers


「もし印象派画家が歯科医であったなら」は、ウディ・アレンの第二短篇集『羽根むしられて(原題、Without Feathers』(1975)に所収の一篇。   念のため書き添えておくが、彼がいったいどんな小説を書くのだろうかと、そんな疑問や心配や期待はまったく無用である。ここには、ウディ・アレンの映画とまったく同じ調子の作品が並べられているからである。独特の洗練された(w)ギャグと皮肉が満載されている。

愛するテオ
 人生はぼくを人並みに遇してくれないのだろうか。ぼくは絶望に打ちひしがれている。頭痛はやまない。ソル・シュウィンマー婦人はぼくを裁判所に訴えている。ぼくが自分の好みで彼女の橋義歯(ブリッジ)をつくったため、彼女のばかげた口にそいつが収まらないというのが訴えの理由だ(中略)
テオ、このままではぼくは耐えられそうもない。
(伊藤典夫訳)


訳者の伊藤典夫さんによれば、この短篇集が発表されたのは、映画でいえば『スリーパー」(73)や『ウディ・アレンの愛と死』(75)と、『アニー・ホール』(77)の中間の時期だということであり、笑いの質もちょうどそのあたりのものに近いと、そんなふうにとらえられるのだそうだ。

ところで、「もし印象派画家が歯科医であったなら 」は、残念ながらこの短篇集の中のベストの作品というわけではない。わたしがどれか一篇を選ぶとしたら迷わず「コールガール組織を追え」という、擬・探偵小説の方を挙げるだろう。これなら、彼の映画で笑えなかったような方も、きっと爆笑できると思うのである。
以上、報告します。




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