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68.P・K・ディック スキャナー・ダークリー

「スキャナー・ダークリー」(1977) は、ディック、後期を代表する一作。
ドラッグ・カルチャー全盛の中で麻薬中毒に陥いり、その後、死んだり廃人になったりしていった多くの仲間たちを追悼するためにこの作品を書いたと、著者覚書には記されている。

「教えてください」フレッドはいった。「わたしが注意をひいたのは、あのライオンズ・クラブでの講演ですか?」
ふたりの保安官助手は顔を見合わせた。
「いや」立っているほうがしばらくして答えた。「それは……実をいうと……ある私的なやりとりと関係がある。(中略)」
「で、そのやりとりとは?」
「盗まれた自転車に関するものだった」ともうひとりの保安官助手がいった。「いわゆる七段変速の自転車。なくなった三段分のギヤがどこへ消えたかと、きみは首をひねった、ちがうかね?」
(浅倉久志訳)


新品同様の10段変速の自転車をたった20ドルで買ってきたと自慢げに話す男に、それは不良品をつかまされたのではないかと、いちゃもんをつけるフレッドたち。ギヤが7つしかないのに、どうして10段変速というんだ?ほら前にギヤが2つ、後ろにギヤが5つ、2+5=7。このやりとりが盗聴されていた。それで、麻薬課のおとり捜査官のフレッド自身が、ヤク中に陥っているのではないかと尋問されているというわけだ。…こんな可笑しい話は初めてだ。くだんなさも、まるで超級!この部分を読むだけで傑作とわかる?!

 
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