☆689. ソロモン・R・グッゲンハイム美術館 (ミュージアムの階段)

★第一部、Triangle Staircase


○グッゲンハイム6943

この独特の形をした「ソロモン・R・グッゲンハイム美術館」の建物は、その形状ゆえにか企画開始から設計決定、竣工、完工まで、10数年という長い時間を要すこととなった。1959年にようやく完成した時には、創立者のグッゲンハイムも、設計者のフランク・ロイド・ライトも既に没していたという、曰く付きの建物である。



○グッゲンハイム6979

もちろん建物内部も独特である。中央部が巨大な吹き抜けになっており、通路としては、吹き抜けの外縁を一階から最上階まで長ーいスロープ(傾斜路)が螺旋状に通されている。
・・・つまり、ここでは、"階段"が無視されているか軽視されているわけである。


グッゲンハイム4567

しかし、"ミュージアムの階段"について書く者としては、諦めるわけにはいかない。なんども上下のフロアを往復しているうちに・・・。その執念が実ったのか、なんと、5階のエレベーターの裏に、"隠し階段"を見つけたのである。しかもそれは、『Triangle Staircase』と呼ばれる、めずらしい三角形の階段(室)なのでありました。



★第二部、階段を降りたり昇ったりする女


階段の女

画像は、左端がグッゲンハイムで見たアレキサンダー・アーキペンコの女性像(1913-14)、その左から順に、マルセル・デュシャンの「階段を降りる裸体」(1912)、ミロの「階段を昇る裸婦」(1937)、ダリの「階段を昇る女(デュシャンへのオマージュ)、である。いずれもデュシャンの作品に触発されて制作したものだという。
そして、そのデュシャンの作品はといえば、エドワード・マイブリッジの『The Human Figure in Motion,1887』(人体動作の連続写真集)にある「階段を降りる女」という作品に想を得たのだという。マイブリッジの作品は、こんなものである。


human figure in motion eadweard muybridge

整理すると、マイブリッジとデュシャンの人物は階段を降りている。
アーキペンコとミロとダリの作品では、階段を昇っている。
以上、報告します。



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No title

マイブリッジとデュシャンとダリがつながっているところ、よくわかってすばらしいですね。
こういうのを見るとダリってやっぱり超絶技巧の持ち主って思います。
グッゲンハイムの隠し階段も素敵です。
三角階段ってありそうでないですよね。

Re: こんにちは

Lunta さん、
こんちには

絵にしても、建物にしても、"階段"ばかりを気にしているわけではないんですけどね。
どうしても、美術館へ行くと、それに関するネタを探してしまいます^^

コメント、どうもありがとうございました。
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