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☆ 692. 階段の間と緑の部屋

☆treppenhaus,Residenz Würzburg
(ヴュルツブルク・レジデンツ、階段の間)


"ミュージアムの階段"を象徴する存在は、わたしの中には二つあって、一つはメトロポリタン美術館のエントランスの大階段、もう一つはドイツ、ヴュルツブルク・レジデンツの階段の間である。

ヴュルツブルクのレジデンツは、18世紀に建てられた。その美しさは、ヨーロッパのバロック形式の宮殿の中でも屈指の存在である。そして、建物内部には、あの有名な "階段の間" がある。その部屋は、柱の無い広大な吹き抜けになっていて、天井にはティエポロの描いた大きなフレスコ画が飾られている。その優美さは、この世のものとは思えない・・・。


このどこかのガイドブックのような美辞麗句だらけの説明がそっくりそのままわたしのなかに刷り込まれていて、ああいつかこの目で見たい、早く見たい、いつまでも見ていたいと、そんな調子で"階段の間"との出会いのときを待ち焦がれていたのだった。

実際にこのレジデンツを見て、"階段の間"の期待どおりの優美さにためいきをついたわけだが、宮殿をめぐり歩くなかで、最もこころを揺さぶられたのは、その部屋ではなかったのだから、わからないものだ。


☆gruenlackiertes,Würzburger Residenz
(ヴュルツブルク・レジデンツ、緑の部屋)

ではいったい何にこころを動かされたのかというと、それが、この"緑の部屋"なのである。
画像のとおり、ほぼ全面みどり一色の部屋!
この濃いみどりの色調に、また漆塗りのような色感に、そして部屋全体に漂うみどりいろの雰囲気に深くこころをうたれたのだった

ロンドンのヴィクトリア&アルバート・ミュージアムの"モリス・ルーム"(The Green Dining Room)の暗いみどりの部屋も素晴らしいものだった。モリス自身は、中世の芸術に憧れていたそうだが、その作品は近代デザインの源となったといわれているように、とても"モダン"な感覚のものでもあると感じた。
比較すると、ヴュルツブルク・レジデンツのGreen Roomのほうは、中世とまではいかないが、"近世"の古めかしさと優美さがようく現れていたという気がする。大袈裟かもしれないが、これほど美しい"みどり"を見たのは初めてだと、そんな気がしたのだった。

(つづく)



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