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502. 洗濯袋のなかのスープ

Queen,Headlong


毎日11時頃、少し早目の昼食といえばいいだろうか、アールズコートの駅前のパブに入る。
注文するのはいつも「今日のスープ」ってやつである。日替わりのスープにパンがついている。
このシンプルさがなにより。余分なものを望むとそこはイギリス料理である。叶えられることはない。

その日は珍しく透明なスープだった。
窓際に坐ると、外からの光がスープに反射していろんなものを映してくれる。
空と雲、道路を走る車、信号の赤と黄と緑、そして気がつくと女性の姿が映っていた。

なんとか頑張って声をかけた。といっても、挨拶のことばだけだ。
だから、調子はどう?と返してくれたのが嬉しかった。
でも、また会えるかなとは訊かなかった。
諦めてしまったのかもしれない、所詮はToday's Soupのことだからと。

彼女はもう行かなくちゃといって後ろを向いて、
真っ逆さまにスープ皿の深いところへ飛び込んでいった。
Hoop diddy diddy - Hoop diddy do
ぼくは残りのスープをランドリーバッグの中にぶちまけてアパートへ戻る。




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