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★会田誠 滝の絵

「滝の絵」(2007-2010)は、会田誠が大阪の国立国際美術館で公開制作をした大作である。
『スクール水着の少女たちが、流れ落ちる滝の上部から下流の穏やかなせせらぎまで、あるいは険しい岩場や緑に包まれた周囲の自然の中に、実にさまざまなポーズで戯れている。』というコンセプトはさすがにアイダ!、おまけに絵の右下部分には美しい2台の自転車まで描きこまれているときては文句のつけようがない。これぞネオ日本画の傑作であると思うのでありました。


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会田誠の最近の作品は、とにかく大きい。この「滝の絵」が(439×272cm)、2009年の「灰色の山」が(300×700cm)、上野の森美術館で発表した「万札地肥瘠相見図」が(450×1000cm)、「大山椒魚」が(314×420cm)、「ジューサーミキサー」が(290×210.5cm)、さらに北京で製作中の「The Ash Color Mountain」も(700×300cm)というように桁外れのサイズの作品が続く。
なぜ大きいのかと考えてみたのだが、2010年の会田誠展で本人の言葉らしきものが示されていたので引用してみる。

<大作がドーン!バーン!と来る>
<せこい小品なんてないぜ!>



…ははは、わかりやすくていいね。






★Kiehl’s  Mr.Bones on bike

ディスプレイウィンドウが美術の一分野であるかどうかは別として、ともかくこの美しく颯爽とした自転車乗りの姿を見ていただきたい。ただのスケルトンではない!ただものではない!と誰もが感じるだろう。


small○LONDON 1308


キールズ(Kiehl’s)は、世界的なドラッグストアチェーンである。
画像はロンドンのとあるショップで見かけた「自転車に乗ったミスター・ボーンズ」(2011)。
ああ、この颯爽とした姿!つい見とれてしまった。
ミスター・ボーンズはキールズのマスコットである。ショップウィンドウにもよく登場する。しかし自転車姿はレアなのかどうか?寡聞にして知らない。



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★トム・サックス ワッフル・バイク

「ワッフル・バイク」(2008)は、特製自転車による[インスタレーション][ムービー]からなるメディアミックスの作品である。その可笑しさたるや超弩級、それはもう久しぶりに笑い転げました。誰もが一見の価値ありと思うものであります。(上記リンク、参照)


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トム・サックスは1966年ニューヨーク生まれ。
作品の特徴は「手作りの既製品(ハンドメイドのレディメイド)」。
ティファニーの包装紙を使ったバリューセットとか、白塗りのブロンズ像のミッフィであるとか、彼の作品はどれもシニカルな笑いとクラフトマンシップにあふれている。自転車を用いたインスタレーションは、「ワッフルバイク」の続編として、新たに「Lance's Tequila Bike for Girls」(2009)という作品も有るらしい。早く、見てみたいものである。





★ロバート・ラウシェンバーグ Riding Bikes

現代美術としての自転車は、デュシャンの「自転車の車輪」(1913)によって幸せなスタートを切った。しかしその後はあまりぱっとしないのである。デュシャンの衝撃が大きすぎたのか、まるで呪縛にかかったかのように自転車にとっては不幸な時代が続いて来た?!
ところが100年が経過し新しい世紀を迎えて、ようやくその呪縛が解けてきたのかもしれない。最近、トム・サックス、ダミアン・ハースト、ウェイウェイ、等々の新しい作品が出て来ているのである。もちろん嬉しくてたまらない。


bike①558px-Rauschenberg3


一方で、これまで孤軍奮闘してきた感のあるロバート・ラウシェンバーグ(1925-2008)が亡くなったのは残念でならない。いつか、ベルリン、立川、ビルバオ、ニューヨークと、彼が残した「自転車」を見て回る旅に出たいと思っているのである。画像は「Riding Bikes」(1998)、ベルリンのポツダム広場で見ることができる。自転車にはネオン管がついていて、夜には発光する。




★エドワード・ホッパー French Six-day Bicycle Rider

「French Six-day Bicycle Rider 」(1937)、ここで描かれているのはフランス人ライダー。ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われる自転車の「六日間レース」を舞台に、当時の最高の選手の一人、Alfred Letournerの姿を描いたものらしい。赤いジャージは、「赤い悪魔」というニックネームで呼ばれていた彼のトレードマークであるという。


bike⑯Hoppers 1937 painting French Six-day Bicycle Rider


ホッパーの絵は、ありふれた光景を単純化された構図と色彩で描いている。そこにあるのは、静けさとか哀しみとか孤独とかこれもありふれた感情ばかりである。ところが、不思議なくらいこころが揺さぶられる。まるで限界まで水蒸気を含んだ空気のようなもので、油断していると抑えてきた感情がすぐに飽和してあふれだし、びしょびしょになりかねないのだと思う。



★ミュシャ ペルフェクタ自転車

ミュシャは、パリ時代に、アール・ヌーヴォー様式の美しいポスターをたくさん描いた。
うれしいことに自転車メーカーの広告も幾つか手がけている。これはその一つ、英国メーカー「PERFECTA」のポスター(1897)である。ポスターなので、158×95㎝という大判サイズであることも魅力である。


1897年  リトグラフ  158×95


ブランドのロゴこそ大きいが、自転車があまり目立たないのが面白い。広告だというのに、ほとんどハンドルしか描いてないんだものなぁ。しかし、主役が女性というのには、ちゃあんと意味がある。当時、19世紀末のパリでは、女性の間に自転車が大流行していたのである。新しい時代の活動的な女性のシンボルとしての自転車!



★Bicycle deck (US PLAYING CARD COMPANY)

「バイスクル」(1885~)は、トランプの世界標準品である。有名なマジシャンが多く使っている。色柄の異なるバージョンがたくさんあるが、どれもジョーカーには自転車に乗ったキングが描かれている。もちろん、わたしの場合、それが好きな理由である。


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大がかりな超魔術よりも、シンプルな(ちまちまとした?)奇術が好きだ。トランプ手品のようなやつ。それも、立派なステージではなく、殺風景な駅前でこども相手にマジックの種を売ってコインを稼ぐくらいの手品師がいい。

骨立った指が色鮮やかなトランプを扇にひらき、指先の一めぐりでまたこともなく閉じるうちに、そのカードは次第に生き物めいて身をくねらせる。用心しながら、おずおずと客の抜いた一枚は、たちまち束の中から迫り上ったり、別の客の上衣の裾から取出されたりする。煙草や銅貨の他愛もない出没は、いずれも種を知って見倦きている筈だのに、それがなぜこんなにも胸をときめかせるのか、米倉はいつも、つとめて無表情に、むしろ冷淡なふうを装いながら、手品師を囲む人垣のうしろに佇むのを好んだ。
一通り客寄せの芸を見せ終わって、さて種を売る段になると、集まった人々はすぐわらわらと風の中に散ってしまうのだが、そうなったときでも米倉は、帽子の廂をこころもち深く引下げるような気持で、少し離れたところに立止り、手品師のいくぶん哀しそうな表情を窃み見した。つい、いまのいままで、得意げな微笑を浮かべ、シルクハットに燕尾服さえ似合いそうに颯爽としていたこの男が、いまは何という憐れな、寒々しい様子で立っていることだろう。着ている服もひどく見すぼらしげに、木枯らしめいた風の中にひとりぽっちで唇を噛みしめている、これは遠いところから来た旅人だ。そして同時に、他ならぬこの俺なんだ。……
(中井英夫、とらんぷ譚)


単純な連想で「とらんぷ譚」という小説集を思い出して、引用してみたというだけである。もちろん、この手品師が使うトランプが「バイスクル」だといいなというのが、わたしの願望でもある。



★レオナール・フジタ ポスター貼り

「ポスター貼り」(1960)は、フジタの戦後の作品。パリの職人たちを描いたシリーズ。15×15㎝ほどの小さな絵が約200枚、彼自身のアトリエの壁を飾っていたという。描かれたのは、ガラス職人、剥製師、刃物研ぎ、床屋、椅子職人、写真家、仕立屋、左官、ペディキュア師、指物師、すみれ売り、小鳥屋、マヌカン、帽子屋、古着屋、風船売り、植物学者、等々。「ポスター貼り」も、その一枚である。ほんとうは、このシリーズに、「自転車乗り」という作品もあった筈なんだが‥。


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ともかく、フジタも何度か自転車を描いている。親交のあったキュビスム時代のピカソ、レジエ、ブラックたちは、いずれも好んで自転車を描いていたし、なによりフジタが渡仏した20世紀初のパリは自転車の流行期でもあった。既に、自転車レースも行われていて、後にフジタも「ツール・ド・フランス」の光景を描いたりした。フジタの場合、自転車が特別に好きだったというより、当時のパリの街には自転車が普通にいたるところにあって、それを日常の光景として描いたというところか。そんなふうに思う。





★パブロ・ピカソ ゲームと読書

ピカソは自転車が好きだった。自らもロードバイクに乗った。
絵を描きながら自転車レースに出場したというのはさすがにフィクション(=モンティ・パイソン)であるが。自転車のサドルとハンドルで作った「牡牛の頭部」というオブジェは見事で、ツール・ド・フランスの優勝トロフィにしてもおかしくないと思うのだがどうだろうか。


1953Pablo_Picasso_Games_and_Reading__Les_Jeux_et_la_Lecture_81.jpg


自転車好きのピカソ。自転車乗りのピカソ。
ところが、自転車の絵は少ないのである。
ようやく見つけてきたのは、こんな小品。小さな版画ではあるが、こころがやすらぐ作品でもある。
・・・「Games and Reading」(1953;リトグラフ、50.5×65cm)は、いわば家族の肖像のような作品である。
フランソワーズは本を読み、クロードは車のおもちゃで遊び、パロマはちいさな自転車に乗っている。




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★鏑木清方 築地川 

先に、デ・キリコの「街の神秘と憂鬱(1914)」の記事を書いたので、次はぜひ清方のこの「築地川」(1934)という絵を出さねばならない。1914年にパリの街で回されていた輪っかが、20年後には東京の築地に場所を移してまだ回っていたというイメージ?!・・・デ・キリコの不吉な絵を見て心配していたのだが。よかった!少女も輪っかも、生きていたんだな。


80鏑木清方の「明石町」


この絵の中の金髪の少女は、赤いリボンと白いワンピース姿で、輪まわしをしている。背景は、築地川と立葵の花。淡い色が相俟って、遙か明治の東京の姿が儚げに浮かぶ。
…とすれば、間違っていた???!
仮にこの絵が明治時代の光景を描いていたとしたら、デ・キリコよりも時代が先となる。とすれば、東京で輪回しをしていた少女は、最後に行き着いた神秘と憂鬱の街で、とうとう「影」になってしまったというのだろうか。
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