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☆図書委員の腕章

「図書館」の漫画、
いろいろある。
単に図書館が出てくるというだけのマンガなら、いっぱいある。
ほら、図書室で騒いだり告白したりしていると、あんたたち静かにしなさいよと叱られるってやつ。
だから、図書館が物語の中の大きな要素になっているとか、とびきり美しい司書さんが登場するとか、なにかトクベツなコミックスを思い出そうとしたのだが。


○最初は、岩館真理子さんの短編、「サヨナラの約束」(『まだ八月の美術館』に収録)。
10年ぶりに会うことになった姉妹が、故郷の町を車で走る。昔の思い出を語る中で、学校の図書館の話になる。「校庭の二宮金次郎の(銅像)が、雨に濡れた着物を、誰もいなくなった夜の図書館のストーブで乾かしながら、裸で本を読んでいた」って伝説があるんだってさ。
しかし、その噂話には、おかしな事実が隠されていた。
・・・なんてことはない話なのだが、おかしくてせつなくていとおしい、そりゃあセイシュン漫画だからか。この短編、大好きである。


○ふたつめは、清水玲子さんの中篇、「8月の長い夜」(『夢のつづき』に収録)。
とある高校の図書室、長い工事が続いている。そこでは、なにやら怪しげなことが行われているとの噂もある。
登場人物は、謎の美少年、名前は何だったかなぁ、それに彼氏から美少年の方が好きになったと告白されて振られてしまい頭にきている女の子、杞久子。
作者によれば「ちょっとワイルドでハードなサスペンスタッチの学園もの」を書こうとしたらしいが、できあがってみれば、いつもの清水さんらしいテーマが登場して、少しワイルドで少しハードなという程度で物語が閉じる。清水さんの作品としては、普通の出来か。ただ、コンピュータで埋められた地下の図書室の不気味なイメージが、いつまでも記憶に残る。


○三つめは、こんな漫画である。
・・・高校の図書室にたむろする男子たち。そこに「図書委員」の腕章を巻いたとびきり綺麗な女の子が現れる。司書さんかと思いきや、本の世界から飛び出してきたのだという。あまりに図書室の本が散らかっているのでこのままでは本の世界がパニックを起こしてしまうので整理しに来たという。喜んで本の整理を手伝う男子たちだが。ひょんなことから本が崩れだし、本の中身や登場人物やらが飛び出して図書館はひっちゃかめっちゃか。ビーナスも松尾芭蕉も小林一茶もビニ本のおねいさんも、みんなその辺りを闊歩している。たいへんだあ。
・・・なんとか騒ぎがおさまって、女の子は本の世界へ帰っていく。引き止められなかった男子たちは、がっかり。名前もきいていなかったことに気がついて、必死で本の中を探してみると。
見つかった!


ウィンディ


ピーターパンの絵本の中で、ウェンディが「図書委員」の腕章を巻いていたのである。
(うる星やつら、ワイド版4巻、「ああ図書館」の巻)




(思い出の漫画、ドラマ、映画 他ブログトーナメント、参加記事)




☆円形の書架 (ストックホルム市立図書館)

img_778690_27885348_30.jpg


ストックホルム市立図書館(1928)、美しい建物である。
スウェーデンの建築家、アスプルンドの作品である。
中央部が円形になっているのには、もちろん、意味がある。
次の写真を見てほしい。



img_778690_27885348_31.jpg



つまり、円形の書架と閲覧室が得られるのである。
ただ円形をしているというだけで、そこに別の空間、別の世界、別の宇宙が広がっているように思えてくる。本の神様が降臨してくるとすれば、それは円形の図書室にであると、そう思えてくるのである。
大英博物館の旧・図書閲覧室、パリの国立図書館旧館、そしてこのストックホルム市立図書館、・・・円形の図書室のなかで、それぞれ一ヶ月間くらいずつ、暮らしてみたいものだ。
当面は、(それが叶わないとすれば・・・)、上野の国際子ども図書館の絵本ギャラリーで我慢しておこうと思う。ここにも、ささやかな円形の閲覧室はあるのである。




☆池波正太郎記念文庫 (台東区立中央図書館)

某月某日、雨、
出張で来た今日の東京は、雨と風が強く、
2時間ほど時間が空いたからといって、
大井競馬場まで出かける気にもならない。
でも、心配は無用。
こういう時に行ってみようと思ってた場所があったのを思い出した。

日比谷線で入谷まで出て、言問通りを5分ほど歩く。
台東区立中央図書館、
この中に、「池波正太郎記念文庫」がある。


ikenami_top_image.jpg


図書館の中にある小さな記念館だが、
気持ちのいい空間だ。
池波の著作本、蔵書の他に、復元された「書斎」や万年筆、パイプなどの遺愛品が展示されている。その他に、池波作品以外の時代小説も約3,000冊を収蔵し公開している。
平日とあって人もいない、
しばしスペースを独占し、大江戸シティの時代を夢想した。
贅沢な時間!

なんと、「鬼平犯科帳」の自筆原稿が有った。
しかも、何度も文庫本で読んでいた「大川の隠居」だ!
原稿用紙の升目からはみでるような大き目の字は、
池波さんというよりは、鬼平の自筆原稿のような気がした。


せっかくだから、時代小説を一冊、読んで帰ろう。
少し迷ったが、単行本版の『鬼平犯科帳第七巻、密告』(1974年)を選んで、
大きな書架から出してもらった。
大好きな「密偵たちの宴」の篇を読んで帰ろうという魂胆なのである。
そして入谷駅への帰り道には、まだお楽しみが残っている。竹隆庵岡埜のこごめ大福を買って帰ろうと思うのである。


〈鬼平犯科帳ブログトーナメント、参加記事〉


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